第4章 日常の使用ガイド

目次

機能概要
アイコンオーバーレイ
コンテキストメニュー
ドラッグ&ドロップ
共通のショートカット
認証
ウィンドウの最大化
リポジトリへのデータのインポート
インポート
その場でインポート
特殊なファイル
作業コピーのチェックアウト
チェックアウトの深さ
変更のリポジトリへのコミット
コミットダイアログ
変更リスト
ファイルの一部だけをコミットする
コミット一覧からの項目の除外
コミットログメッセージ
コミットの進行状況
他人の変更に伴う作業コピーの更新
競合の解決
ファイルの競合
プロパティの競合
ツリーの競合
ステータス情報の取得
アイコンオーバーレイ
詳細なステータス
ローカルとリモートの状態
差分の表示
変更リスト
延期
リビジョンログダイアログ
リビジョンログダイアログの起動
リビジョンログのアクション
追加情報の取得
ログメッセージの追加取得
現在の作業コピーのリビジョン
マージ追跡機能
ログメッセージや作者の変更
ログメッセージの絞り込み
統計情報
オフラインモード
表示の更新
差分の表示
ファイルの差分
改行コードと空白のオプション
フォルダーの比較
TortoiseIDiff を使用した画像の差分
Office ドキュメントの差分
外部差分・マージツール
新しいファイルやディレクトリの追加
ファイルやフォルダーのコピー・移動・名前の変更
ファイルやディレクトリの無視
無視リストでのパターンマッチ
削除、移動、名前変更
ファイルやフォルダーの削除
ファイルやフォルダーの移動
ファイル名の大文字・小文字が競合した場合の対処
ファイル名の変更の修復
バージョン管理外のファイルの削除
変更の取り消し
クリーンアップ
プロジェクト設定
Subversion のプロパティ
TortoiseSVN のプロジェクトプロパティ
プロパティエディター
外部項目
外部フォルダー
外部ファイル
ドラッグ&ドロップで外部参照を作成
ブランチ/タグの作成
ブランチ/タグの作成
ブランチやタグを作成するその他の方法
チェックアウトするか切り替えるか...
マージ
リビジョン範囲のマージ
2つの異なるツリーをマージする
マージオプション
マージ結果のレビュー
マージ追跡
マージ後に発生した競合の扱い
機能ブランチの保守
ロック
Subversion でロックがどのように働くか
ロックの取得
ロックの解除
ロック状態のチェック
ロックしていないファイルを読み込み専用にするには
ロックのフックスクリプト
パッチの作成及び適用
パッチファイルの作成
パッチファイルの適用
誰がその行を変更したか?
ファイルの注釈履歴
注釈履歴の差分
リポジトリブラウザー
リビジョングラフ
リビジョングラフのノード
表示の変更
グラフの使用
表示の更新
ツリーの剪定
Subversion 作業コピーをエクスポート
作業コピーをバージョン管理外へ
作業コピーの再配置
バグ追跡ツール/課題追跡システムとの統合
ログメッセージへの課題IDの付与
課題追跡システムからの情報取得
Web ベースのリポジトリビューアーとの統合
TortoiseSVN の設定
一般設定
リビジョングラフの設定
アイコンオーバレイ設定
ネットワーク設定
外部プログラムの設定
保存データの設定
ログキャッシュ
クライアント側フックスクリプト
TortoiseBlame の設定
TortoiseUDiff設定
TortoiseSVN の設定のエクスポート
高度な設定
最終ステップ

このドキュメントでは、 TortoiseSVN クライアントの日々の使い方を説明しています。バージョン管理システムの解説 ではなく 、 Subversion (SVN) の解説 でもありません 。やりたいことがおよそ分かっているが、どうやって操作するか思い出せない場合に、調べる場所として便利です。

Subversion でのバージョン管理の入門書が必要なら、 Subversion によるバージョン管理 というすばらしい本をお薦めします。

このドキュメントは、 TortoiseSVN や Subversion と同様、現在も作成途中です。間違いがあったら私たちが修正できるよう、メーリングリストに投稿してください。日常操作ガイドのスクリーンショットの中には、現在のソフトウェアの状態を反映していないものがあるかもしれません。ご容赦ください。 TortoiseSVN の作業は空き時間でしているのです。

日常操作ガイドを最大限に活用するには、

  • すでに TortoiseSVN をインストールしてあること

  • バージョン管理システムになじみがあること

  • Subversion の基本を知っていること

  • サーバーのセットアップが済んでいるなど、 Subversion のリポジトリにアクセスできるようになっていること

を前提とします。

機能概要

この章では、このマニュアルのほぼすべてに適用される TortoiseSVN の機能の一部をを説明します。多くの機能は、 Subversion の作業コピーの中でしか機能しないことに注意してください。

アイコンオーバーレイ

図4.1 エクスプローラーのアイコンオーバーレイ表示

エクスプローラーのアイコンオーバーレイ表示


TortoiseSVN のもっとも目に見える機能のひとつが、作業コピーのファイルに現れるアイコンオーバーレイです。これにより、ファイルが変更されているかどうかが一目瞭然となります。オーバーレイが表す内容については、 「アイコンオーバーレイ」 をご覧ください。

コンテキストメニュー

図4.2 バージョン管理下のフォルダーのコンテキストメニュー

バージョン管理下のフォルダーのコンテキストメニュー


TortoiseSVN のコマンドは、すべて Windows エクスプローラーのコンテキストメニューから呼び出します。ファイルやフォルダーを右クリックすると、多くは直接見えています。コマンドは、ファイルやフォルダーであるかどうか、その親フォルダーがバージョン管理下にあるかどうかで変わります。 TortoiseSVN のメニューは、エクスプローラーのファイルメニューにも現れます。

ヒント

めったに使用されない幾つかのコマンドは、拡張コンテキストメニューでのみ使用できます。拡張コンテキストメニューを表示するためには、 Shift キーを押しながら右クリックしてください。

場合によっては、TortoiseSVN のエントリを、複数目にするかもしれません。これはバグではありません。

図4.3 バージョン管理されたフォルダー内のショートカットに対するエクスプローラーのファイルメニュー

バージョン管理されたフォルダー内のショートカットに対するエクスプローラーのファイルメニュー


この例では、バージョン管理下のフォルダー内にバージョン管理外のショートカットがある場合、エクスプローラーのファイルメニューに TortoiseSVN のエントリが 3つ 現れます。ひとつはフォルダー用、ひとつはショートカット用、最後にショートカットが指すオブジェクト用です。見分けるためにアイコンの右下に、ファイル、フォルダー、ショートカットのメニューエントリか、複数選択した項目かを示すマークがつきます。

ドラッグ&ドロップ

図4.4 バージョン管理下のディレクトリに対する右ドラッグメニュー

バージョン管理下のディレクトリに対する右ドラッグメニュー


作業コピーの中にファイルやフォルダーを右ドラッグしたり、バージョン管理下のディレクトリにバージョン管理外のファイルやフォルダーを右ドラッグしたりすると、そのドラッグハンドラによって他のコマンドが有効になります。

共通のショートカット

共通の操作は Windows のショートカットでよく知られていますが、ボタンに表示されるわけではありませんし、メニューもありません。「表示を更新する」のように、したいことが明確なのに方法が分からない場合は、ここをチェックしてみてください。

F1

もちろんヘルプです。

F5

現在の表示を最新の情報に更新します。もしかしたら、最も便利なワンキーコマンドかもしれません。例えば……エクスプローラーでは、作業コピーのアイコンオーバーレイを更新します。コミットダイアログでは作業コピーを再走査し、コミットが必要なファイルを探します。リビジョンログダイアログではリポジトリに再接続し、最新の変更をチェックします。

Ctrl+A

すべて選択します。エラーメッセージが出て電子メールにコピー&ペーストしたいときに使用できます。 Ctrl+A でエラーメッセージを選択して...

Ctrl+C

選択中の文字列をコピーします。文字列が選択されていない時も、たとえばリストの項目やメッセージボックスの場合は、リスト項目の中身やメッセージボックスがクリップボードにコピーされます。

認証

アクセスしようとしているリポジトリがパスワードで保護されている場合、認証ダイアログが表示されます。

図4.5 認証ダイアログ

認証ダイアログ


ユーザー名とパスワードを入力してください。チェックボックスをチェックすると、証明書が保存されます。証明書は Subversion のデフォルトディレクトリ(%APPDATA%\Subversion\auth)にある、次の3つのサブディレクトリに格納されます。

  • svn.simple には基本認証(ユーザー名/パスワード)の証明書が格納されます。パスワードは WinCrypt を使用して保存され、プレーンテキスト形式では保存されません。

  • svn.ssl.server には SSL サーバー証明書が格納されます。

  • svn.username には、(パスワードがいらない)ユーザー名のみで認証用する証明書が格納されます。

認証情報のキャッシュをクリアするには、TortoiseSVNの設定ダイアログの 保存されたデータページから行えます。すべて消去ボタンで、すべてのリポジトリのキャッシュされた認証データを消去します。消去...ボタンではキャッシュされた認証データのうちどれを消去するかを選択するダイアログが表示されます。「保存データの設定」 を参照してください。

Windows のログオフ時やシャットダウン時に認証データを削除したい場合は、 %APPDATA%\Subversion\auth ディレクトリを削除するシャットダウンスクリプトを使用すれば実現できます。例えば、

@echo off
rmdir /s /q "%APPDATA%\Subversion\auth"

このようなスクリプトをインストールする方法は、http://www.windows-help-central.com/windows-shutdown-script.html に説明があります。

認証とアクセスコントロールに関して、サーバーをどのようにセットアップするかに関する情報は、 「リポジトリへのアクセス」を参照ください。

ウィンドウの最大化

TortoiseSVN のダイアログの多くは、大量の情報を表示します。しかし、これを画面全体に最大化するよりは、縦方向・横方向のみ最大化した方が便利な場合があります。 最大化 ボタンに便利なショートカットを用意しています。マウスで中クリックすると縦に最大化され、右クリックすると横方向に最大化されます。