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作業コピーの再配置

図4.69 再配置ダイアログ

再配置ダイアログ


もしリポジトリの位置(IP/URL)が何らかの理由で変更された場合、たぶん作業が止まってしまうでしょう。コミットができなくなり、新しい場所から再び作業コピーをチェックアウトして、変更したデータをすべて新しい作業コピーに書き戻すということはしたくないでしょう。その時に使うのは、TortoiseSVNの再配置コマンドです。ここで行われることは少しだけです。新しいURLで各ファイルとフォルダーに関連付けられているすべてのURLを書き換えます。

注記

この操作は作業コピーのルートでのみ実行できます。そのため、コンテキストメニュー項目は作業コピーのルートでのみ表示されます。

この操作の一部として、TortoiseSVN がリポジトリに接続するのに驚かれるかもしれません。これは、新しい URL が既存の作業コピーと、本当に同じリポジトリを指しているかを簡単にチェックするためだけに行います。

警告

これはほとんど行われない操作でしょう。再配置コマンドは、リポジトリのルートの URL が変更されたときのみ使用します。考えられる理由は以下のようなものでしょう。

  • サーバーの IP アドレスが変更された。

  • プロトコルが変更された。(http:// から https:// など)

  • サーバーのセットアップでリポジトリのルートパスが変更された。

その他としては、作業コピーが同じリポジトリの同じ場所を参照していたのに、リポジトリ自身が移動してしまった時に、再配置する必要があります。

以下のような場合には使用しないでください。

  • 異なる Subversion のリポジトリに移動したい。その場合は新しいリポジトリの場所からまっさらなチェックアウトを実行するべきです。

  • 同じリポジトリの、異なるブランチやディレクトリに切り替えたい。この場合、TortoiseSVN切り替え... を使用するべきです。詳細は、 「チェックアウトするか切り替えるか...」 をご覧ください。

以上のような場合に再配置を使用すると、作業コピーを破損してしまい、更新、コミット、etc. でわけの分からないエラーメッセージを見ることになります。こうなってしまったら、新しくチェックアウトするしかありません。

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