時に、作業コピーではなくリポジトリを直接操作する必要もあるでしょう。そのようなときのために リポジトリブラウザー があります。エクスプローラーのようにかつアイコンオーバレイが表示されるので、作業コピーと同じように操作できます。そのため、リポジトリブラウザーでリポジトリの構造や状態を確認できます。
リポジトリブラウザーでは、コピー、移動、名前の変更、... といったコマンドをリポジトリ上で直接実行できます。
リポジトリブラウザーは、 Windows エクスプローラーによく似ており、コンピューター上のファイルと同じように、特定リビジョンのリポジトリの内容を表示できます。左画面にディレクトリツリーが表示され、右画面に選択したディレクトリの内容が表示されます。リポジトリブラウザーウインドウの上部では、参照したいリポジトリの URL やリビジョンを入力できます。
svn:externals
プロパティに含まれるフォルダーは、リポジトリブラウザーからも見ることができます。この場合、フォルダーには、リポジトリ構造の一部ではなくリンクであることを示す、小さい矢印が表示されます。
Windows エクスプローラーのように、右画面の列見出しをクリックすると、並び順をお好みに変更できます。また、エクスプローラーのように両方の画面でコンテキストメニューを使用できます。
ファイルに対するコンテキストメニューでは、以下のことができます。
選択したファイルを、ファイル形式に応じた既定のビューアーか選択したプログラムで開きます。
選択されたファイルを編集します。これは一時的な作業コピーをチェックアウトし、そのファイル形式に応じたデフォルトのエディターを起動します。エディターが閉じられると、変更が保存されていた場合はコミットダイアログが表示されるので、コメントを入力して変更をコミットしてください。
そのファイルのリビジョンログの表示や、そのファイルの出自がわかるような全リビジョンのグラフを表示します。
誰が、どの行をいつ変更したのかを参照する、ファイルの注釈履歴を表示します。
単一のファイルをチェックアウトします。これはそのファイルだけが含まれる「部分的な」作業コピーを作成します。
ファイルの削除や名前の変更をします。
自分のハードディスクに、そのファイルのバージョン管理外のコピーを保存します。
アドレスバーに表示されているURLをクリップボードにコピーします。
リポジトリの別の場所や、同じリポジトリに属する作業コピーにファイルをコピーします。
ファイルのプロパティを表示・編集します。
リポジトリブラウザーを起動して、直接この場所を表示するためショートカットを作成します。
フォルダーに対するコンテキストメニューでは、以下のことができます。
そのフォルダーのリビジョンログの表示や、そのフォルダーの出自がわかるような全リビジョンのグラフを表示します。
自分のハードディスクに、フォルダーのバージョン管理外のコピーをエクスポートします。
自分のハードディスクに、フォルダーの作業コピーをチェックアウトします。
リポジトリに新しいフォルダーを作成します。
バージョン管理されていないファイルやフォルダーを、直接リポジトリに追加します。実質的には Subversion のインポート操作と同じです。
フォルダーの削除や名前の変更
リポジトリの別の部分か、同じリポジトリに属する作業コピーのどちらかに、フォルダーのコピーを作成します。これは、チェックアウトされた作業コピーを作成せずにブランチ/タグを作成するために使用することもできます。
フォルダーのプロパティの表示・編集
比較用にフォルダーをマークします。マークしたフォルダーは太字で表示されます。
あらかじめマークを付けたフォルダーに対して、Unified差分ファイルとして、またはデフォルト差分ツールを用いて差分を取ったファイルのリストとして差分を表示できます。これは2つのタグや、トランクとブランチにどんな変更があるのか比較するのに便利です。
右画面で2つの項目を選択すると、差分をUnified差分ファイルや、またはデフォルトの差分ツールを用いて差分を取ったファイルのリストとして表示できます。
右画面で複数のフォルダーを選択すると、一度にすべてを共通の親フォルダーにチェックアウトできます。
選択した2つのタグが同じルート(通常 /trunk/
)からコピーされたものなら、 → を使用して2つのタグ間のリビジョンのリストを表示できます。
外部項目(svn:external
を使用して参照される)もリポジトリブラウザーで表示され、フォルダーの中を開いて見ることもできます。外部項目の上には赤い矢印が表示されます。
いつものように、表示を再度読み込むのに F5 を使用できます。これにより現在表示しているものを、すべて再度読み込みます。先読みをしたり、まだ開いていないノードの情報を読み込むには、Ctrl+F5 を使用してください。この後では、どのノードを展開しても、情報を取得するのにかかるネットワーク遅延は発生しません。
リポジトリブラウザーをドラッグ&ドロップでも操作できます。エクスプローラーからリポジトリブラウザーへフォルダーをドラッグすると、リポジトリにインポートを行います。複数の項目をドラッグすると、それぞれコミットを行うことに注意してください。
リポジトリ内で項目を移動する場合、単に新しい場所へ 左ドラッグ してください。移動ではなくコピーを作成したい場合は、Ctrl-左ドラッグ してください。コピーの際は、エクスプローラーと同様にカーソルが 「+」 マークになります。
ファイルやフォルダーを他の場所へコピー・移動したい場合や、それと同時に新しい名前を付けたい場合には、左ドラッグをするのではなく 右ドラッグ や Ctrl-右ドラッグ をしてください。この場合、ファイルやフォルダーの名前を入力する名前を変更ダイアログが表示されます。
以上の方法でリポジトリに変更を加える際には、必ずログメッセージ入力ダイアログが表示されます。間違えてドラッグした場合は、その操作をそこでキャンセルできます。
時々パスを開こうとしたときに、項目の詳細の箇所にエラーメッセージが表示されることがあります。これはおそらく、無効な URL を指定したか、アクセス権限がないか、その他サーバーの問題だと思われます。このメッセージをコピーして email に含める場合、右クリックして Ctrl+C としてください。
→ を使用するか、単純にブックマークしたURLやリポジトリは、左のツリービューの中で現在のリポジトリにおけるフォルダーの下に表示されます。項目を追加するには、ファイルやフォルダーを右クリックして → を選択してください。ブックマークをクリックすると、そのリポジトリやファイル、フォルダーを見ることができます。