ファイルやディレクトリをリポジトリに追加する Subversion コマンドです。新しい項目は、コミットした際にリポジトリに追加されます。
作業コピー にあるファイルやフォルダーの現在のベースリビジョンで、最後にチェックアウト、更新、コミットを実行したときの、ファイルやフォルダーのリビジョンです。 BASE リビジョンは、通常は HEAD リビジョンと同じではありません。
このコマンドはテキストファイル専用で、それぞれの行が最後に変更された時の、リポジトリのリビジョンと作者を注釈表示します。私たちの GUI の実装は TortoiseBlame と呼ばれ、リビジョン番号の上にマウスを置くと、コミット日時やログメッセージも表示します。
バージョン管理システムでよく使用される用語で、ある時点で開発が2つの独立したパスに分岐したことをと表します。メインの開発ラインからブランチを作成すれば、メインラインを不安定にせずに新機能の開発を行うことができます。また、今後バグフィックスのみを行うための安定版リリースのブランチを作成すれば、新機能の開発は不安定なトランクで行うことができます。 Subversion のブランチは、「簡易コピー」 として実装されています。
空のディレクトリに、リポジトリからバージョン管理下のファイルをダウンロードし、ローカルの作業コピーを作成する Subversion のコマンドです。
Subversion book から引用します。「作業コピーの再帰的なクリーンアップ(ロックの解除、未完操作の回復)を行います。 作業コピーがロックされています というエラーが出続ける場合、このコマンドを実行し、古くなったロックを削除し、作業コピーをまた使えるようにします。」ここで言う ロック とは、ファイルシステムのロックを指しており、リポジトリのロックではないことに注意してください。
ローカルの作業コピーの変更点をリポジトリに渡し、リポジトリのリビジョンを新しく作成するのに使用する Subversion のコマンドです。
リポジトリの変更がローカルにマージされる際、時には同じ行に変更がある場合があります。この場合、 Subversion はどちらを使用するか自動的に決定できません。これを競合と呼びます。それ以降の変更をコミットする前には、ファイルを手作業で編集し競合を解決しなければなりません。
Subversion リポジトリでは、単一ファイルやツリー全体のコピーを作成できます。これは、領域を消費しないように、オリジナルへのリンクに少し似ている 「簡易コピー」 で実装されています。コピーの作成ではコピー内に履歴を保存します。そのためコピーされる前についても追跡できます。
バージョン管理下のファイルを削除(してコミット)すると、リポジトリ内のそのコミットを行ったバージョン以降、その項目はもう存在しなくなります。しかしもちろん、それ以前のリポジトリのリビジョンには、まだ存在していますから、まだそれにアクセスできます。必要なら削除した項目をコピーし、履歴を含め完全に「復活」できます。
「差分の表示」の略。どのような変更が行われたのか正確に見たいときに便利です。
このコマンドは、作業コピーのようにバージョン管理下のフォルダーをコピーしますが、 .svn
は作成しません。
Subversion が持つリポジトリ用のファイルシステムバックエンドです。ネットワークフォルダー上で使用することができます。1.2以降のリポジトリのデフォルトです。
グループポリシーオブジェクト。
リポジトリにあるファイルやフォルダーの最新リビジョンです。
単一のリビジョンで、フォルダー階層の内容をリポジトリにインポートする Subversion のコマンドです。
バージョン管理下の項目のロックを取得すると、その作業コピーを除いて、ロックが解除されるまでリポジトリにコミット不可の印が付きます。
ファイルやフォルダーのリビジョンの歴史を表します。「履歴」とも呼びます。
ファイルやフォルダーのリビジョンの歴史を表します。「ログ」とも呼びます。
リポジトリに追加された変更を、ローカルで行った変更を壊さないように、作業コピーに追加するプロセスです。時には自動的に調整できず、作業コピーが競合と呼ばれる状態になります。
作業コピーを更新する際に、自動的にマージが行われます。また、 TortoiseSVN のマージコマンドを使用して、別のブランチにある変更を指定してマージすることもできます。
作業コピーの変更がテキストファイルのみである場合、 Subversion の Diff コマンドを使用すると、変更内容を Unified 差分ファイルとして単一ファイルに出力することができます。この種のファイルはよく「パッチ」と呼ばれており、他の誰か(やメーリングリスト)にメールで送ったり、他の作業コピーに適用したりすることができます。コミットのアクセス権を持たない人は、変更を作成し、パッチファイルをコミット権限を持つ人に送ることができます。また、変更に自信がない場合、他の人にパッチを送ってレビューしてもらうこともできます。
ディレクトリやファイルのバージョン管理をするのに加えて、 Subversion はバージョン管理されたメタデータを追加できます。これは、バージョン管理下のディレクトリやファイルごとに「プロパティ」として参照されます。プロパティには、レジストリキーと同じように、それぞれ名前と値があります。 Subversion には、 svn:eol-style
のような内部で使用する特殊なプロパティがいくつかあります。 TortoiseSVN にも tsvn:logminsize
のような特殊なプロパティがあります。任意の名前と値を持つプロパティの追加もできます。
サーバー上の異なるディレクトリに移動したり、ドメイン名が変更されたりして、リポジトリが移動した場合、作業コピーを「再配置」すれば、作業コピーのリポジトリのURLが新しい場所を指すようになります。
【注意】このコマンドは、作業コピーが指している同じリポジトリの同じ場所を指し、そのリポジトリが移動されてしまったときのみに使用してください。その他の場合には、代わりに「切り替え」コマンドを使用する必要があります。
データを集中して格納し保守する場所。複数のデータベースやファイルをネットワーク上に分散して置くこともでき、ネットワークに出ずに直接アクセスできる場所に置くこともできます。
作業コピーのファイルが、マージ後に競合状態になったままになった場合、人間がエディター(または TortoiseMerge)で競合を整理しなければなりません。このプロセスは「競合の解決」と言われています。競合したファイルを解決済みにすると、コミットできるようになります。
作業コピーを最後に更新したとき、 Subversion はそれぞれのファイルの「当時の」 コピーをローカルに保持しています。変更を行った後で、その変更を取り消したい場合は、「変更の取り消し」 コマンドを使用して当時のコピーに戻せます。
変更セットをコミットするたびに、新しい「リビジョン」がリポジトリに作成されます。各リビジョンは、履歴の決まった時点のリポジトリツリーの状態を表します。過去にさかのぼる場合は、リビジョン N のような形でリポジトリを調べられます。
言い換えるとリビジョンは、リビジョンが作成された時に行われた変更を示しています。
ファイルがプロパティを持てるように、リポジトリの各リビジョンもプロパティを持つことができます。リビジョンが作成されるときに、 svn:date svn:author svn:log
といった特殊なリビジョンプロパティが自動的に作成され、それぞれコミット日時、コミットした人、ログメッセージを表しています。これらのプロパティは編集できますが、バージョン管理できません。そのため変更は永続的で元に戻せません。
Subversion のよく使われる省略表現。
「svnserve」リポジトリサーバーで使われる、 Subversion カスタムプロトコルの名前。
ちょうど「特定リビジョンへ更新」が履歴上の別の位置へ、作業コピーの時間ウィンドウを変更するように、「切り替え」はリポジトリの別の位置へ、作業コピーの場所ウィンドウを変更します。トランクとブランチの違いが少ない時、それぞれの作業する際に役に立ちます。その2つの間で作業コピーを切り替えると、差異のあるファイルのみが転送されます。
リポジトリから作業コピーへ最新の変更点を取得するコマンド。作業コピーの変更点に、他の人が行った変更をマージします。
ローカルの「サンドボックス」で、バージョン管理ファイルに対して作業を行う場所です。また通常ローカルのハードディスクに記録されています。リポジトリからの「チェックアウト」で作業コピーを作成し、「コミット」で変更点をリポジトリに反映します。